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よく噛むという動作は、バランスをつかさどる小脳への入力になっ

よく噛むという動作は、バランスをつかさどる小脳への入力になっていると考えられています

食事の時間が、以前より短くなった。

やわらかいものを選ぶようになった。

気づけば、いつも同じ側でばかり噛んでいる。

そんな変化は、なかなか気に留まらないものです。

噛むことは「消化のため」と思われがちです。

たしかにそれもあります。

ただ、噛むという動作には、
もうひとつの側面があります。

あごを動かす筋肉には、
伸び具合や力の入り方を感じ取るセンサーが
びっしりと備わっています。

そこから届く情報は、
神経を通って、脳へ送られます。

受け取り先のひとつが、小脳です。

小脳は、
姿勢を保つ、まっすぐ歩く、ふらつきを立て直す。

そうした「微調整」を担っている場所です。

噛むという動作は、

・左右のあごを交互に使う
・リズムをつくる
・力加減を細かく変える

という、かなり複雑な協調運動です。

その情報が、繰り返し小脳へ届く。

つまり食事の時間は、
気づかないうちに続いている入力の時間、
という見方ができます。

やわらかいものばかりになると、
届く情報の量が減ります。

片側だけで噛む癖があれば、
左右で届き方に差が出ます。

その差が、
立つ・歩くときの微調整に影響することもある。

そう考えられています。

試せることは、とてもささやかです。

・左右を交互に使って噛む
・一口を、いつもより数回多く噛む
・献立に、噛みごたえのあるものを一品混ぜる

回数を数えることが目的ではありません。

「今どちら側で噛んでいるか」に気づくだけでも、
使い方は変わっていきます。

ふらつきや歩きにくさの背景には、
身体のどこかに偏った負担が隠れていることもあります。

その偏りを、テープ一枚で整えておく。

貼る位置は、その身体の状態によって変わります。

噛むと痛みが出る、口が開きにくい、といった場合は、歯科での相談という選択肢もあります。

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