しびれは一か所の強い圧迫ではなく、二か所の軽い窮屈さが重なって出ていることがあります
手首を調べても、はっきりしない。
首を撮っても、年相応と言われる。
どこにも、決め手がない。
それなのに、しびれはある。
原因が見つからないまま、
時間だけが過ぎていくことがあります。
神経は、一本の長い道です。
そして、その中には流れがあります。
神経を保つための材料が、
中心から末端へ向かって、
ゆっくりと運ばれています。
道が少し窮屈になると、
その流れが細くなります。
ただ、少しだけなら、
先まで届く量は保たれます。
だから、何も感じないこともあります。
問題は、窮屈な場所が
ひとつではなかったときです。
水の通る管で考えてみます。
一か所を少しつまんでも、
先からは水が出ます。
もう一か所を、同じくらいつまむ。
今度は、先から出る量が
はっきり減ります。
どちらのつまみも、
単独では足りなかったはずです。
重なったことで、足りなくなった。
神経でも、似たことが起こり得ると
考えられています。
首のあたりで、少し窮屈。
手首のあたりでも、少し窮屈。
そのどちらも、単独なら
症状にならない程度だったとしても。
重なったときに、
しびれとして表に出てくる。
そう考えると、
いくつかのことが説明しやすくなります。
・手首だけを調べても見つからない
・首だけを治療しても変わりきらない
・どちらか一方を楽にすると、少しだけ軽くなる
原因をひとつに絞ろうとすると、
行き詰まることがあります。
ひとつではなく、
合計の話なのかもしれません。
だとすれば、やることも変わります。
どれかひとつを強く変えるのではなく、
窮屈な場所を、それぞれ少しずつ。
試せることがあります。
・首を前に出したまま固めない
・わきの下あたりを、ゆるめておく
・手首を反らせたままにしない
・同じ姿勢を30分で区切る
どれも、小さなことです。
小さな窮屈さが重なって出ているなら、
ゆるめるほうも、小さくていい。
そのうえで、
重なりやすい場所には、
姿勢や動きの偏りが隠れていることがあります。
その偏りを、テープ一枚で分散させておく。
貼る位置は、どこが重なっているかによって変わります。
急にしびれが広がった、力が入りにくい、手のひらや指の間がやせてきた、ろれつが回らない。こうした場合は、早めに医療機関へ相談してください。
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