立っているあいだ体は細かく揺れ続けていて、その揺れを足の裏が感じ取って立て直しています
何もないところで、つまずいた。
段差を踏み外しかけた。
暗い廊下を歩くとき、少し不安になる。
足腰が弱ってきたから。
そう考えるのが自然です。
けれど、立つという動作は、
筋力だけで成り立っているわけではありません。
まっすぐ立っているとき、
体は止まっていません。
ごくわずかに、前後左右へ揺れています。
自分では気づかない大きさです。
その揺れを、足の裏が感じ取っています。
足の裏には、
圧を感じ取るセンサーが多く備わっています。
どちら側に体重が寄ったか。
かかと寄りか、つま先寄りか。
その情報が神経を通って脳へ届き、
必要な筋肉へ指令が返ります。
揺れる。
感じ取る。
届く。
立て直す。
この往復が、立っているあいだずっと
くり返されています。
一周のあいだ、ほんのわずかな時間です。
だから、揺れに気づかずに済んでいます。
では、情報が届きにくくなると
どうなるか。
立て直しが、少し遅れます。
遅れた分だけ、揺れが大きくなります。
大きくなってから気づくので、
体は大きく動いて立て直すことになります。
ふらついた、と感じる瞬間です。
情報が減る場面は、日常の中にあります。
・靴底が厚く、床の感触が伝わりにくい
・靴や靴下の締めつけが強い
・足元が冷えている
・足の裏にしびれがある
しびれがある場合、
そこから届く情報は、
もともと少なくなっています。
筋力だけの問題ではないのかもしれません。
試せることがあります。
・家の中で、裸足で立つ時間をつくる
・足の指で、床を軽くつかんでみる
・足の裏を、手でさすってから立つ
・冷えた日は、温めてから歩き出す
どれも、情報を増やすための小さなことです。
鍛えることと、感じ取ること。
両方あって、立つという動作になります。
そのうえで、
足元の使い方に偏りがあると、
感じ取る面も偏ります。
その偏りを、テープ一枚で整えておく。
貼る位置は、足の形や立ち方によって変わります。
ふらつきが急に強くなった、めまいを伴う、転ぶことが増えた、足に力が入りにくい。こうした場合は、医療機関への相談という選択肢もあります。
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