刺激は強いほど効くとは限らず、ある強さを超えると身体のほうが守りに入ることがあります
強く押してもらうと、
その場は気持ちいいものです。
効いている感じがする。
もっと強くてもいい、と思う。
ところが、翌日になると重い。
数日たてば、また元に戻っている。
強さが足りなかったのだろうか。
そう考えて、次はもっと強く頼む。
このくり返しに心当たりがあるなら、
強さ以外のところに理由があるのかもしれません。
押されているとき、
身体の側では何が起きているか。
強い圧がかかると、
その場所は守ろうとします。
周りの筋肉が、いっせいに縮む。
これは痛みから身を守るための反応です。
その場では、ほぐれた感じがします。
血流が一時的に増えるからです。
けれど守りの反応は、
あとから効いてきます。
押された場所は、
しばらく縮んだままになる。
縮んだままの場所は血流が落ち、
また硬さとして残ります。
神経の周りは、特にそうです。
神経は押されることに弱く、
強い圧が続くと、
中を通る細い血管まで細くなります。
しびれのある場所を強く揉んだあと、
かえって増したという話は、
ここに関係しているのかもしれません。
つまり、刺激と変化の関係は
右肩上がりではない、ということです。
ある強さまでは、効いていく。
その先は、守りが勝ってしまう。
ちょうどいい強さが、どこかにある。
テープも、同じです。
強く引っ張るほど効く、という誤解があります。
動画を見て自分で貼ってみて、
変わらなかった方の多くが、
強く引っ張りすぎています。
テープの役割は、締めつけることではありません。
皮膚を、ほんのわずかに持ち上げること。
その下にすき間ができて、
流れが変わる。
だから、ほとんど引っ張りません。
強く巻けば巻くほど、
守りの反応が起きるだけになります。
目安になることがあります。
・押すなら、痛みの手前まで
・息が詰まらない強さで
・押したあと、やわらかくなっているか確かめる
・硬くなっていたら、強すぎたということ
テープなら、
皮膚が少し持ち上がる程度で足ります。
強さは、効き目の近道ではありません。
押したあとに強い痛みが続く、内出血が出た、しびれが増した。こうした場合は、続けずに医療機関への相談を。
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